焔
嘆きわび 空に乱るる わが魂を
結びとどめよ したがひのつま
こんにちは!
メイクスタッフの田中です✨
まだまだ梅雨の最中ですが、すでに気分は真夏🌞
少しでも涼しくなりたくて、髪の毛にちょっぴり青色を入れました💙
涼しいかはさておき、可愛くなってるんるんです✧*。(๑☌∀☌๑)✧*。
さて、夏といえば、肝試しや百物語など、、、
怖くてゾッとするお話が定番ですね⭐︎
私はホラー系が大の苦手なので、あまりそういった話に近づかないように距離をとりがちですが、、、笑
怨霊をテーマにしたジャポニスムの撮影を行いましたので、ご紹介いたします!
皆様は「上村松園」という画家をご存知でしょうか。
明治〜昭和にかけて活躍した女性画家で、彼女の絵ではとっても耽美的で美しい女性が描かれているのです。
その中に「焔(ほのお)」という絵があるのですが、
これがかの有名な「源氏物語」に登場する「六条御息所」という女性をモチーフとしたものとなっております。
今回はその「焔」の美しさに感銘を受け、お支度を行いました🌟
ざっと六条御息所について説明をさせていただくと、、、
・身分が高く教養がある美しい大人の女性
・年下の光源氏に猛アプローチされるも、身分の違いや年上というプライドからなかなか素直になれず、、、
・そんな中、次第に源氏の心は六条御息所から離れてしまう
・最終的には嫉妬にかられ、生き霊となって光源氏の正妻、葵の上に取り憑いてしまう💦
といった感じでございます。
しかしだからと言って、とっても嫌な人という訳ではなく、同情や共感ができる部分が多くあるのです。
また登場場面も多くあり、「源氏物語」のなかに数多く登場する女性たちの中でも、有名で広く名の知られた女性となっております✨
え、カッコ良い、、、、
自分で自分の首を絞める姿。
恋の叶わない焦燥や、そんな自分に対する嫌悪や憎悪が見て取れるようです。
冒頭の
嘆きわび 空に乱るる わが魂を
結びとどめよ したがひのつま
という歌は源氏物語の中で、御息所の生き霊が葵の上に取り憑いた際に、光源氏に向けて詠んだものです。
「光源氏を想うあまり、私の魂は体を抜け出し、空にさまよい出てしまった。
私の魂がこれ以上抜けていかないよう、結びつけていてください。」
というような意味。
光源氏への強い想い、そうして葵の上に取り憑いてしまったことへの恥ずかしさ、
もうこれ以上恥を晒したくないという気持ち
そういった六条御息所の葛藤が伝わってきて、なんとも切ない気持ちとなります。
モデルはまいまいこと、メイクスタッフの石井さん💕
地毛を一束に結び、そこにポニーテールウィッグをお付けしたヘアスタイルです!
源氏物語は平安時代のお話ですが、「焔」に描かれた女性は桃山時代風なお着物やヘアスタイルとなっているそうです。
あえてモデルとなった御息所が生きていた平安時代と、絵の女性の服装の時代を切り離すことで、
「六条御息所」を「ただ一人、嫉妬に狂った稀有な女性」ではなく、
「御息所のような女性に誰もがなりうるということ」を表現していると言われています。
ちなみに今回撮影で用いたお着物は「橘」の柄。
(私は全然分からなかったのですが、着物にとっても詳しい景山さんが教えてくれました✨)
橘には「追憶」という花言葉があるそうで、
ありし日の源氏との思い出を懐古する御息所に、なんとなくぴったりだな、、、と思ったり
今回「アートメイク」の藤の花もお描きしております!💜
実は「焔」で描かれている女性は、藤の柄のお着物を着ているのです!
アートメイクの藤の花は泣いているようにも見え、今回のお支度にはぴったりだなと♡
アートメイクオプションは税込3,850円で追加が可能でございます。
ご希望の場合にはサンプルよりおひとつお選びいただけます。
ぜひご覧くださいませ✨
(お色を変えることは可能でございます!)
ちなみに左目の下瞼には黒いラメを置き、こちらでも涙を表現しております😢
また、今回の撮影では「スモークマシン」を使用しております!
こちらも税込3,850円でご追加が可能でございます✨
こんなふうに怪しげなお写真が撮れてしまうので、怖〜い雰囲気での撮影の際にはお勧めでございます💜
(なお9月からの価格改定に伴い、アートメイク、スモークマシン等のオプション料金も値上げさせていただく予定でございます。)
ふと目を覚まして、こんな人が枕元に立っていたら、、、
私なら確実に叫び倒します笑
暑い夏にはひんやりとするちょっとホラーな変身体験を。
皆様のご体験、心よりお待ちいたしております♡