心に残る思ひ出は

月の明かりも届かぬ、暗い夜。

家路が遅くなってしまったことを嘆きながら、名もなき男は提灯を片手に、一人山道を歩いていました。

虫も鳴かぬほどの静けさと、肌に染み入る冷たい風に、心が折れかけていたその時。

男は、不思議な光を目にします。

引き寄せられるように目を向けると、そこにあったのは一軒の小さな家。

こんな山奥になぜ――そう思いながらも、ここで暖を取らせてもらおうと、男は戸を叩きました。

すると、現れたのは人ではなく――美しい鬼だったのです。

男は驚きながらも、その美しさに目を奪われました。

彼女は、不思議そうな表情で男を見つめると、家の中へ招き入れ、急いで戸を閉めます。

外の寒さとは打って変わり、家の中は暖かく、男を迎えてくれました。

暖を取りながら、男は彼女を見つめます。

物静かな彼女は、こんな山奥で何をしているのかと男に尋ねました。

事情を話した男は、一晩だけ泊めてほしいと頼み込みます。

「一晩だけなら」と、彼女はここに留まることを承諾しました。

美しい彼女に、男は次第に興味を抱きます。

「なぜこんな山奥にいるのか」「ここで何をしているのか」

次々に問いかける男に、彼女はちらりと一瞥をくれると、自らの角に触れ、静かに笑いました。

「……怖がられるから」

その言葉に、男ははっとします。

一瞬でも、彼女が鬼であることを忘れていた自分に気づいたからです。

怖がられることはないと、男は彼女を説得しようとします。

けれど彼女は、街での苦い思い出や、もう二度と悲しい思いはしたくないのだと語りました。

それならせめて今夜だけは――

そう思った男は、夜が更けるまで、たくさんの話を彼女に聞かせます。

やがて、夜明けが訪れました。

扉の外が、少しずつ明るくなっていきます。

帰ることを渋る男に、彼女は静かに告げました。

「私たちは、生きている世界が違うの」「今宵のことは、夢だと思って忘れてほしい」

そう言って男を説得し、街へ続く道へと送り出します。

男が去ったあと、彼女は一人、家に戻ります。

その眼差しには、言葉にならない寂しさが宿っていました。

静まり返った室内で、そっと酒を口にします。

その胸に秘めた想いを知るのは――

彼女だけなのでした。

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いかがでしたでしょうか。

儚くも美しい鬼と、名もなき男の一夜限りの物語 ✨✨

本日の物語は、フォトグラファー長谷川がお送りしました💕💕

皆さまのご体験を、心よりお待ちしております。

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